【知らないとマズい!!】全世界株式に投資する人 必須知識3点 全世界株式 Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2021.10.25 2021.08.08 こんにちは、Massaです。全世界株式は全世界に幅広く投資できるため、どのエリアが発展しても、恩恵を受けられるという点が大きな魅力です。特にここ数年は日本でも、「eMAXIS Slim 全世界株式」、「楽天VT」、「SBI全世界株式(雪だるま)」、といった低コストの投資信託が出てきていて、全世界株式に投資している人、そして、これから投資したいという人も多いと思います。 しかしながら、全世界株式に投資している人でも意外と把握できていない「とても重要な事」が3つあります。ということで今回は、全世界株式投資するなら絶対に押さえておくべき3つのポイントについて解説していきます。既に全世界株式に投資している人も、これから投資するという人も、取りこぼしが無いか確認してもらえればと思います! 目次 全世界株式 必須知識 その1全世界株式 必須知識 その2米国株式と全世界株式の相関性全世界株式 必須知識 その3新興国株式がボラティリティを上げている全世界株式 必須知識 まとめ 全世界株式 必須知識 その1 絶対に押さえておくべきポイントのまずは1つめ、投資対象を決める株価指数は2つあるということです。「あぁ、オールカントリーと除く日本でしょ?」って思う人もいるかもしれません。たしかにeMAXIS Slim 全世界株式には「オール・カントリー」と「除く日本」、それぞれあって、株価指数も「MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス」と「MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス 除く日本」と、それぞれの株価指数が存在します。 それもそうなのですが、ここでは一旦「除く日本」は置いておくとしまして、もう一つ、「FTSE グローバル・オール・キャップ・インデックス」という株価指数が存在しまして、日本の投資信託でいうと「楽天VT」や「SBI雪だるま」のベンチマークとなっている株価指数です。 2つの株価指数のザックリな違いを見ていきますと、「MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス」は世界の大型株から中型株、約3,000銘柄を対象としていまして、これで世界の時価総額の約85%をカバーしています。一方の「FTSE グローバル・オール・キャップ・インデックス」は、世界の大型株から小型株、約8,000銘柄を対象としていまして、これで世界の時価総額のほぼ100%をカバーしています。「eMAXIS Slim」がベンチマークとしているのは「MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス」(以下、MSCI)で、「楽天VT」や「SBI雪だるま」がベンチマークとしているのは「FTSE グローバル・オール・キャップ・インデックス」(以下、FTSE)となっています。なので、「eMAXIS Slim」を買うのか、あるいは「楽天VT」や「SBI雪だるま」を買うのかによって、世界の85%に投資するのか、あるいは世界のほぼ全体に投資するのかが変わってきます。 じゃあ、「どっちに投資するのが儲かるの?」というのを見てみましょう。日本の投資信託では歴史が短くて比較ができないので、MSCIとFTSE、それぞれの株価指数に連動するETFで比較しています。緑の線がMSCI、青の線がFTSEです。過去10年のトータルリターンは、MSCIが170.5%、FTSEが171.9%。この値がどれぐらいすごいのかといいますと、もし10年前に10万ドルを投資していたら、今では約27万ドルに増えていたということです。とっても儲かりますね!ただ、ここで一番言いたいことは、両方のグラフがほとんど重なっていて、どちらに投資していても儲かり度合はそんなに変わらないということです。つまり、MSCIとFTSE、どちらもパフォーマンスに大差はないということが分かりました。 ということで、どちらに投資してもパフォーマンスに差はありませんので、割と規模が大きくて安定した企業だけに投資したいというのであれば「eMAXIS Slim」を選ぶことになりますし、「いや、小型株にも投資して、取りこぼしが無いようにしたい」というのであれば「楽天VT」や「SBI雪だるま」に投資することになります。ここでは、どちらが正解・不正解ということはなくて、両者でどういう違いがあるのかを把握した上で、自分なりの根拠をもって投資するのが正解と言えると思います。 全世界株式 必須知識 その2 さて続いて、絶対に押さえておくべきポイントの2つ目は、全世界株式の約6割は米国株式が占めるということです。全世界株式と言いながらも、かなりの部分を米国株に依存しているのが実態です。 なぜこんなことになっているのかというと、MSCIもFTSEも「時価総額加重平均型」だからです。「なにやら難しい言葉が出てきた」と思われるかもしれませんが、心配は要りません。要するに、大きい会社は大きい割合で組み入れられて、小さい会社は小さい割合で組み入れられる。つまり、会社の大きさによって組み入れられる割合が変わるということです。 MSCI、FTSEそれぞれの組入れ銘柄TOP10を見てみますと、どちらにおいても、Apple, MicroSoft, Amazon, Facebook, Alpahbet(Google)など、今もなお成長し続ける大企業が上位を占めています。上位を占めているのが殆どアメリカの企業で、しかも会社の大きさに応じて、組み入れられる割合も大きくなっているので、結果的に国別で見てもアメリカが全体の6割近くも占めることになっています。 これを知らないと何が起こるかというと、米国株式と全世界株式を両方買って、分散投資をしている「つもり」になってしまって、「それ、分散になっていませんよ」ということになりかねませんので、注意しましょう。 米国株式は100%米国株式で、全世界株式は60%が米国株式ですので、もし米国株式と全世界株式に同じ割合で投資するとしたら、アメリカの比率を80%にしているだけということになります。もちろん、「アメリカに期待をしていて、アメリカの比率を上げたいから米国株式も買っているんだ」ということであれば問題ありません。それはしっかりとした方針を持って投資していて、素晴らしいことだと思います。ですが、「分散投資のために米国株式と全世界株式それぞれ買っている」ということですと、それは分散投資になっていないので注意しましょう。 米国株式と全世界株式の相関性 「どれだけ分散投資になっていないか」というのが、「相関係数」という数値で示されているので、見てみましょう。相関係数は「プラス1からマイナス1」で表されます。「+1」に近ければ、同じような動きをする、つまり相関性が高いことを意味します。逆に「-1」に近ければ、逆の動きをする、つまり逆相関性が高いことを意味します。0.8以上であれば、かなり相関性は高い、つまり、かなり近い動きをすることを意味していますが、そんな中、米国株式と全世界株式の相関係数は0.96なので、ほとんど同じ動きをすることを意味しています。全世界株式のうち6割を米国株式が占めているのだから当たり前と言えば当たり前です。 他にこの表から読み取れることとしては、日本株式や新興国株式も、米国株式との相関係数は「1」に近い値となっていますので、米国株式の調子が良ければ日本株式や新興国株式も引っ張られて調子が良くなりますし、その逆も然りということで、米国株の影響は世界中に波及するということです。 なので、米国株式の調子が下がれば、全世界株式に含まれる米国株式も下がるのは勿論のこと、米国以外の銘柄も下がるということです。なのでやはり、米国株式と全世界株式を両方持つことは、リスク分散にはならないということですので、本気でリスク分散をするには、別の手段を講じる必要がありそうです。話を元に戻しますが、ここではまず、全世界株式とは言いながらも、約6割は米国株式が占めているということはぜひ頭に入れておきましょう。 全世界株式 必須知識 その3 絶対に押さえておくべきポイントの3つめは、「全世界株式は米国株式とボラティリティが同等」だということです。こちらは、米国の株価指数「S&P500」に連動するETFと、全世界の株価指数「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動するETFを比較しています。過去10年のトータルリターンは米国株式が315%、全世界株式が171%と、米国株式が全世界株式を圧倒しています。これであれば、「全世界株式はきっとボラティリティは低くて、安定しているのだろう」という期待をしたくなるところですが、実はそうではなくて、米国株式が17.2%、全世界株式は17.4%と、実は全世界株式は米国株式と同等、むしろ米国株式よりも高いボラティリティとなっています。 新興国株式がボラティリティを上げている 全世界株式に投資する人の中には、「リスク分散のため全世界に投資している」という人も多いと思います。投資の世界では「リスク=ボラティリティ(振れ幅)」ですので、全世界株式にはボラティリティが低いことを期待している人もいると思います。しかし実際は、全世界株式は新興国株式を含んでいる分、リターンの割りにはボラティリティは大きくなります。 こちらは先ほど見ていただいた米国株式と全世界株式に加えて、新興国株式も表示したものです。全世界株式には新興国株式も含まれていますので、この新興国株式のリターンが低ければ、全世界株式のリターンは引き下げられますし、新興国株式のボラティリティが高ければ、全世界株式のボラティリティは引き上げられます。 これを見る限り、新興国株式は只々足を引っ張っているように見えてしまいますが、…その通りだと思います!!「全世界株式は米国株式よりもリターンは低い上に、ボラティリティは高い。新興国株式のせいで、何のために全世界株式に投資をしているか分からない!」ここまでの話ではそのように感じてしまうかもしれません。 しかし、今一度、思い出していただきたいと思います。全世界株式に投資しようと決めたとき、このよう考えなかったでしょうか?「全世界株式に投資すれば、どのエリアが発展しても恩恵を受けられる」そう、これこそが全世界株式に投資する一番の目的です。全世界株式に投資するのは、単に数字上のリスクを下げることではなくて、将来、新興国やその他が台頭したときに、そのメリットを取りこぼすリスクを避けることが目的だったハズです。 実際のところでも、過去に目を向けてみますと、2010年前後には新興国株式が米国株式をoutperformしていた時期もあったことは事実です。今後再び、新興国株式優位の時期がやって来る可能性もあります。このような状況になった時に威力を発揮するのが、新興国株式を含んでいる全世界株式です。 全世界株式 必須知識 まとめ 全世界株式は米国株式と比べると、リターンの割りにボラティリティが高いのは事実です。新興国株式も含まれているのですから、当然といえば当然です。ですが将来、新興国やその他の銘柄が盛り返したときには、全世界株式の威力が発揮されますので、これは全世界株式の強みとして、しっかりと認識をしておきましょう。ということで今回、全世界株式に投資する人が絶対に押さえておくべきポイントの3点をお伝えしてきました。・全世界株式に指数は二つある・全世界株式の6割は米国株式が占める・全世界株式は米国株式とボラティリティは同等という3点です。投資をする上で参考にしていただければと思います。
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