【10年で資産5倍!!】NASDAQ100 が王道S&P500超えの爆上げ

こんにちは、Massaです。

現在も尚、米国株の更なる成長に期待が寄せられていて、S&P500には多くの投資資金が集まっています。

しかし中には、「S&P500では物足りない!もっと高いリターンが狙える方法は無いの?」と更なる高みを求めている方も多いと思います。

そこで今回は、S&P500よりも高いリターンが狙える株価指数を紹介します。

そして、そこに投資するための具体的な方法を解説しまして、メリットや注意点を解説していきます。

先に結論を言ってしまいますと、S&P500よりも高いリターンを狙えるのは、NASDAQ100指数です。

インデックス投資の王道はS&P500なのですが、実はNASDAQ100指数はS&P500をはるかに超えるパフォーマンスを見せています。

過去10年のパフォーマンスを比べていきますと、S&P500は資産が245%に増えるのに対して、NASDAQ100指数は510%に増えるようなパフォーマンスとなっておりまして、実に倍半分の違いが出ています。

それなのに何故、NASDAQ100指数よりもS&P500の方が多く話題に上がっていて、投資を始める人の中でも、S&P500の方に人気が集まっている理由は何でしょうか?

それは2000年頃にITバブルが形成され、後に崩壊し、NASDAQ100指数は約80%にも及ぶ下落を見せたことが、あまりに衝撃的だったからだと考えられます。

色々なブロガーさんやYouTuberの方々も、これまであまり大きな声でNASDAQ100指数への投資をオススメするのは難しい状況であったと思います。

では何故NASDAQ100指数はITバブルの影響をモロに受けてしまったのでしょうか。

それは、NASDAQ100指数はIT銘柄の組入れ比率が尋常じゃないぐらい大きいことが要因です。

2つの株価指数への理解を深めよう

S&P500とNASDAQ100指数について理解を深めていきましょう。

S&P500は、スタンダード&プアーズ社という格付け会社が、企業の信用状態をチェックした上で選抜した時価総額上位500銘柄の株価を平均して算出した数値です。

格付け会社のチェックが入っている銘柄で構成される指数ですので、とても信頼度の高い株価指数に位置付けられています。

一方のNASDAQ100指数というのは、NASDAQという新興企業向けの証券取引所に上場された企業のうち、金融セクターを除いた時価総額上位100銘柄の株価を平均して算出した数値です。

そもそもアメリカには大きな証券取引所が主に2つありまして、一つはニューヨーク証券取引所、もう一つはNASDAQです。

S&P500の構成銘柄は、どちらの証券取引所にもまたがっています。

そして、NASDAQの全体3,000銘柄の株価を表す指数がNASDAQ総合指数というもので、NASDAQ100指数はその中でも金融セクターを除いた上位100銘柄で構成されています。

2つの株価指数を比較

対象範囲をザックリ表しますと、このようになります。

S&P500はアメリカ全体の時価総額の約80%をカバーしておりまして、一方のNASDAQ100指数はアメリカ全体の時価総額の約35%をカバーしています。

よってS&P500は分散が利いている一方、NASDAQ100指数は新興企業の上位銘柄に集中投資している指数だということができます。

続きまして、それぞれの組入れセクター比率を見てみましょう。

まずS&P500ではIT関連銘柄が25%以上を占めていまして、ヘルスケア、一般消費財と続きます。

一方のNASDAQ100指数は、IT関連銘柄が56%と、何と半分以上を占めています。

これこそが、2000年に発生したITバブルの影響をモロに受けた要因となりました。

更に具体的な銘柄を見てみましょう。こちらは上位10銘柄になりますが、両者、似通った顔ぶれになっています。

・Apple, Microsoft, Amazon, Facebook, AlphabetつまりGoogleなど、いわゆる「GAFAM」が占める割合は、S&P500では20%強であるのに対して、NASDAQ100指数ではGAFAMの割合が40%強となっています。

これほどにNASDAQ100指数ではGAFAMへの依存度が高くなっています。

改めて過去10年のパフォーマンスを見ていきますと、S&P500も十分に素晴らしいのですが、NASDAQ100指数は更に高いパフォーマンスを見せています。

ここから分かるのは、GAFAMの割合が大きい方がリターンが大きいということです。

伸びているのはGAFAMだけ

S&P500が何故、NASDAQ100指数にここまでの差をつけられているのかといいますと、実はS&P500の中ではGAFAMが伸びているだけで、他はそんなに伸びていないというのが実情のようです。

こちら、「S&P5」と「S&P495」を比較したチャートをお借りしていますが、2015年から2020年までの6年間、GAFAMの5銘柄だけが伸びていて、それ以外の495銘柄はほとんど伸びていないということを表しています。

「それであれば、GAFAMにもっと集中的に投資したい!」という欲求が湧いてくるのが自然な流れだと思います。GAFAMに集中投資するならS&P500ではなく、何と言ってもNASDAQ100指数だと言えるでしょう。

2000年頃のITバブルの崩壊でNASDAQ100指数の暴落があまりに衝撃的であったため、NASDAQ100指数への投資をオススメする声はこれまで弱まっていました。

しかし現在は、ITが人々の生活に十分溶け込んでいますので、以前発生したようなバブルや大暴落は、今後は起こりにくいという考え方が定着しつつありまして、NASDAQ100指数への投資をオススメする意見も増えてきているのが現状です。

NASDAQ100に投資するにはETFか投資信託

それでは、NASDAQ100指数に投資したい場合は、具体的にどうしたらよいのかを解説します。

NASDAQ100指数に効率よく投資するには、米国ETFを購入するか、もしくは投資信託を購入することになります。

具体的には、米国ETFだとインベスコ社の「QQQ」、投資信託だと大和アセットマネジメント社の「iFreeNext NASDAQ100インデックス」といったところが代表的な商品となります。

もっと他の商品もあるのですが、今回まずは、これらの代表的な商品でもってETFと投資信託の違いを捉えていきたいと思います。

ETFも投資信託も、ベンチマークがいずれもNASDAQ100指数になります。

よって運用成績はどちらも似通ったものになりますので、あとはコストの違いと、分配金が出るか出ないかを抑えておけば宜しいかと思います。

まず売買手数料ですが、ETFは0.495%(税込み)がかかります。投資信託では売買の手数料がかかってくるものもありますが、このiFreeNextに関しては無料となっています。

それから為替手数料については、米国ETFを購入する場合にはかかってきます。安く抑える方法はいくつかあるのですが、通常ですと1ドルあたり25銭が為替手数料としてかかってきます。

一方、日本の投資信託を購入する場合であれば、もちろん為替手数料はかかりません。

続いて信託報酬についてです。ETFでは「経費率」という名称になりますが、QQQは0.2%。一方iFreeNextは0.495%(税込み)。

そして投資信託に関しては、隠れコストというものがかかってきまして、iFreeNextの直近の決算においては0.083%。信託報酬と隠れコスト合計で0.578%となります。

ETFについては分配金が年に4回、私たち投資家の手元に入ってきます。直近1年間の実績では、1株あたり年間0.53%の分配金がありました。

一方の投資信託では、分配金は都度都度私たち投資家の手元に入ってくるのではなくて、自動で再投資されます。ですので、税金が引かれる前の金額を再投資できますので、資産形成を効率よく行うことができます。

とは言え、QQQは値上がりに期待する目的が強いETFですので、そもそも分配金利回りは0.53%とあまり大きくないため、分配金が出る/出ないの差はあまり大きくないと見られます。

やはり差が出るのは手数料になるかと思います。

QQQの方が効率よく資産形成ができるものと考えられますが、手元入ってきた分配金を再投資するには、手動で再投資の操作を行う手間がかかります。

ということで手間をかけたくない人にとっては投資信託のiFreeNextの方が向いていると思います。

ちなみにですが、S&P500に連動するETFや投資信託では手数料はどうなっているかといいますと、例えばVOOの経費率は0.03%。eMAXIS Slim米国株式S&P500は信託報酬と隠れコストの合計で0.141%と、S&P500に連動するインデックスファンドの方が手数料は格段に安いというのが実情です。

S&P500に比べますと、NASDAQ100指数に連動する商品ラインアップが少ないため、おそらく競争の原理があまり働いていないことから、手数料が少し高くなっているのだと思います。

NASDAQ総合指数に投資できないの?

「100銘柄って少なくない?NASDAQ総合指数に投資できないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、NASDAQ総合指数には投資できません

現状、NASDAQ100指数に投資できる商品はあっても、NASDAQ総合指数に投資できる商品は存在しません。

おそらくですが、3000社も管理できないという運営側の事情なのだと思います。

100社の方が手間を省けますし、手数料も安くできるといったことからだと思います。

ただ、100銘柄でも3000銘柄でも実は値動きにはほとんど差はありません。

上がNASDAQ100指数、下がNASDAQ総合指数です。

同じチャートを見ているのではないかと思うほど、ほとんど差はありません。

なぜ同じような値動きになるのかと言いますと、2021年3月末時点では、ナスダック市場全体で3127銘柄があるうち、NASDAQ100指数に組み入れられているのは102銘柄となっていますが、この102銘柄だけでナスダック市場全体の時価総額の71%を占めてしまっているのが実態です。

ですので、上位100銘柄の動きが、ほぼNASDAQ市場全体の動きを表していると言えます。

王道指数「S&P500」とのパフォーマンス比較

ここまでのお話では、「NASDAQ100指数って最強だ」と思うかもしれませんが、もちろん注意しなければならない点も存在します。それは何といってもボラティリティです。

両者の直近10年間におけるボラティリティは、S&P500は13.58% NASDAQ100指数は20.08%と、つまりNASDAQ100指数の方がこれ程に振れ幅が大きい。つまり、暴落するときは大きく暴落するということです。

将来、資産を売却して現金化する時期をフレキシブルに動かせる人はいいのですが、資産を現金化したい時期がカチッと決まっている人は要注意です。

そういう方はNASDAQ100指数に全力投球するのではなくて、S&P500や全世界株式にも投資するなどのリスク分散を考えるようにしましょう。

ただし、ここでトータルリターンを改めて見てみましょう。

直近10年間において、S&P500は13.91%/年、NASDAQ100指数は20.18%/年と、リターンは格段にNASDAQ100の方が高くなっています。

ここで見ておきたいのは、投資効率です。これは、「リターン÷ボラティリティ」で算出するもので、高ければ高いほど、低いリスクで大きなリターンが得られることを意味します。

そうしますと直近10年間では、S&P500が1.02、NASDAQ100指数が1.00と、両者の間では大きな差はありません。

直近5年間で見てみますと、S&P500が1.09、NASDAQ100指数が1.13と、5年間での比較ではNASDAQ100指数の方が高い値になります。つまりどの期間で見るかによって投資効率の見え方も変わってくるということです。

よって投資効率はどちらも「大差無し」と言って良い範囲だと思いますし、言ってしまえばつまり、リスクを取れる人にとってはNASDAQ100の方が向いていますし、リスクをあまり取りたくない人にはS&P500が向いているということに尽きるかと思います。

最強の株価指数「NASDAQ100」 まとめ

NASDAQ100指数への投資は、威力も凄いですが、その分変動も大きくなりますので、ご自身の目標と、許容できるリスクを考慮いただきまして、NASDAQ100指数を投資先の一つに入れるのかどうか、検討していただければと思います。

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