【株式?債券?/成長株?高配当株?】投資の適性診断

1.フローチャートで診断

まずはフローチャートに沿ってやってみてください。

図の下に解説があります👇

2.解説

あなたに向いている投資はどれでしたか?

それぞれの投資手法について解説します。

(1)成長株

◆特徴

・成長株は比較的まだ歴史が浅く、絶えず技術革新を進めている成長企業が多く含まれます。

・成熟企業は得られた利益を自社の更なる発展に投資するため、自社が成長することで株主に報いようとします。

・よって株価の伸びが大きく、配当は少ない傾向がありますが、総じてトータルリターン(キャピタルゲイン+インカムゲイン)は高配当株よりも高くなります。

・ただし業績がまだ不安定な企業も多いため、株価の上下は大きい(=リスク)は大きくなります。

◆向いている人

・以上のことを勘案すると、まだ資産を形成するステージにあって一時的な値下がりがダメージにならず、資産を最短最速で増やしたい人に向いています。

◆成長株の株価指数

・S&P500(米国)

・CRSP US Total Market Index(米国)

・MSCI All Country World Index(全世界)

・FTSE Global All Cap Index(全世界)

◆これらの株価指数に連動する米国ETF

・SPDR S&P500 ETF【SPY】

・Vanguard S&P500 ETF【VOO】

・Vanguard Total Stock Market ETF【VTI】

・iShares MSCI ACWI ETF【ACWI】

・Vanguard Total World Stock ETF【VT】

◆これらの株価指数に連動する日本の投資信託

・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

・楽天・全米株式インデックス・ファンド

・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

・楽天・全世界株式インデックス・ファンド

・SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド

(2)高配当株

◆特徴

・高配当株は創設からの歴史が長い大企業・成熟企業に多く見られます。

・成熟企業はこれ以上の成長を遂げることが難しいため、配当を出すことで株主に報いようとします。

・成熟企業は比較的業績が安定しているため、成長企業と比較すると株価の上下が小さい(=リスクが小さい)傾向があります。

・ただし成長株ほどの爆発的な成長は見込めず、トータルリターン(キャピタルゲイン+インカムゲイン)は成長株よりも小さくなります。

◆向いている人

よって、すでに十分な資産を形成できており、小さいリスクで安定した不労所得がほしい人に向いていると言えます。

◆高配当株の株価指数

・FTSE High Dividend Yield Index

・S&P500 High Dividend Index

・Morning Star Dividend Yield Focus Index

◆これらの株価指数に連動する米国ETF

・Vanguard High Dividend Yield ETF【VYM】

・SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF【SPYD】

・iShares High Dividend ETF【HDV】

◆これらの株価指数に連動する日本の投資信託

・楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド【楽天VYM】

・SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド【SBI・VYM】

(3)米国中期債券

◆特徴

・米国中期債券は残存期間が7~10年の米国政府発行の債券です。

・株式よりもリスクが小さく、株価の暴落時にも下げ幅が小さいため、株式のリスク分散手段として使われます。

・とは言え、年2%の程度のリターンを得ることができます。

・また株式の動きとは関係なく、金利と逆相関性を持つため、利上げの際には値下がりし、利下げの際には値上がりします。

◆向いている人

すでに十分な資産を形成できており、株価のリスク分散を図りたい人に向いている資産です。

◆米国中期債券の指数

・Bloomberg USAgg Index

◆この株価指数に連動する米国ETF

・iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF(AGG)

◆この株価指数にhする日本の投資信託

今のところ存在しません。

(4)米国長期債券

◆特徴

・米国長期債券は残存期間が20年超の米国政府発行の債券です。

・長期的には年2%の程度のリターンを得ることができながらも短期的には株式と逆相関性があるため、株価が下落すれば値上がりし、株価が上昇すれば値下がりします。

・よって老後を運用資産に頼って過ごす場合には、株式とセットで保有することによって強力なリスクヘッジをすることができます。

・ただし株式の動きとは関係なく、金利と逆相関性を持つため、利上げの際には値下がりし、利下げの際には値上がりする点は承知しておく必要があります。

◆米国長期債券の指数

・ICE U.S. Treasury 20+ Years Bond Index

◆この株価指数に連動する米国ETF

・iShares 20+ Year Treasury Bond ETF

◆この株価指数に連動する日本の投資信託

今のところ存在しません。

3.まとめ

一口に「投資する」といっても、投資手法は多岐にわたります。

細かいことを言い出せば「新興国株式はどうか?」「短期債券はどうか?」といったことまで言及することもできますが、あまりに煩雑な内容になってしまうのでここでは割愛します。

少なくとも皆さまに知っていただきたいことは

・資産を形成するステージにいるひとは成長株ひとつでよい

・資産を使うステージに入っている人は高配当株で安定的な配当収入を得るか、「成長株+米国長期債券」の取り崩しで安定的な収入を収入を得るかの選択になる

という点です。

「成長株で投資する」と決めたあとに米国株式・全世界株式・新興国株式どれを使うかといった選択肢が現れてきますので、また別コンテンツでご確認いただければと思います。

また債券については「自分にはまだまだ先の話だな」と思う方もいらっしゃると思いますが、出口までも見据えておくことで、今やるべきこと、そして今やってはいけないことが見えてきますので、ぜひ出口に欠かせない債券の役割も知ったうえで投資に取りくんでいってもらえたらと思います。

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