【爆上げ&大人気】米国株式投資信託TOP3を徹底比較(おすすめ商品) 米国株式 Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2021.09.15 2021.04.11 こんにちは、Massaです!!今回は「大人気」の米国株式に関するお話です。 米国株式といえば、「NYダウやS&P500が高値を更新!」といったニュースをよく聞くと思います。過去10年以上、米国株式は堅調な右肩上がりを見せていますし、実際に多くの投資資金が米国株に集まっています。今回は、米国株式の強さと手堅さの理由はどこにあるのかを解説します。そして米国株式型投資信託のトップ3を徹底比較しながら、それぞれの特徴をつかんでいきましょう。そして投資信託には手数料がかかりますが、一方でクレジットカード決済によるポイント還元がありまして、両者、決して無視できない程のインパクトがあります!これらが資産形成にどう影響してくるかを検証していきます。それでは内容に入っていきましょう! 目次 米国株式はなぜ強いのか?投資信託とは?米国株式型の投資信託 TOP3 徹底比較純資産額投資対象パフォーマンス組入れ銘柄手数料投資信託のポイント還元手数料とポイント還元米国株式型の投資信託 TOP3 まとめ 米国株式はなぜ強いのか? まずは米国株式が強い理由ですが、こちらはアメリカの代表的な株価指数「S&P500」に組み入れられている上位10銘柄です。Apple, Microsoft, Amazon, Facebook, AlphabetつまりGoogleなど、まさに今をときめるIT企業が名を連ねておりまして、どの銘柄を見ても、過去12年で10倍もしくはそれ以上に株価を伸ばしています。 しかもアメリカは、世界の時価総額の55%以上を占めておりまして、まさに世界経済の中心以外の何物でもありません。革新的な企業が集まっていて、かつ規模も大きいというアメリカの株式は、まさに恰好の投資先だと言えます! それでいて米国株式が「手堅い」とも考えられる理由は、人口が増加していることにあります。先進国では軒並み人口が減少している中、アメリカは移民を多く受け入れていますので、先進国では唯一、将来に渡って人口の増加が見込まれています。人口が増えれば経済は発展します。経済が発展すれば株価も成長すると考えられますので、米国株式は大変手堅い投資先であると考えられます。 投資信託とは? とした時に、米国株に安定した投資をしようとすると、買うべきは個別株ではなく、何と言っても投資信託です。なので、サクッと投資信託のおさらいをしますと、投資信託とは、国内外の株式、国内外の債券、国内外のリートなど、金融資産を詰め合わせたものです。投資信託のメリットというのは、個別の株式とは違い、一つの商品を買うだけで分散投資ができるという点です。投資信託で分散投資をしておけば、何らかの銘柄が1つ2つ不振に陥ったとしても大した問題にはなりません。今回は、株式型の投資信託の中でも、米国株式だけで構成された投資信託について解説をしてまいります。 米国株式の投資信託はいくつもあってキリがありませんので、ここでは積立NISAの対象になっている選ばれた投資信託のみを挙げています。それでも9つの商品がありますので、どれを選べばよいか迷ってしまうと思います。そんな中から投資信託を選ぶ基準となるのは、何といっても純資産額と手数料です。純資産額は大きければ大きいほど、繰上償還の可能性は低くなりますし、ファンドが意図した売り買いができるようになりますので、期待される市場並みのリターンを得やすくなるというメリットがあります。手数料については、0.1%の違いで将来、数十万円の違いが出てきますので、大変重要なポイントです。これら9つの商品の中で純資産額が大きくて、手数料も安い商品となりますと、もはや3つの商品に絞られると思います。いずれも純資産額が1,000億円を超えていて、手数料も2%あるいはそれ以下と大変安くなっています。米国株式の投資信託を選ぶのであれば、ハッキリ言ってこの3択になると思います。 米国株式型の投資信託 TOP3 徹底比較 なのでここからは、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」、「eMAXIS Slim米国株式 S&P500」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」これら3つの商品を徹底比較してまいります!尚、これより先、それぞれ、SBIバンガード、eMAXIS Slim、楽天VTI と呼ばせていただきますので、ご了承ください。 今回比較をしていきますのは、これらの項目になります。純資産額、投資対象、そして過去のリターンがどうだったかを見ていきます。そして手数料は安ければ安いほど良いですし、クレジットカード決済によるポイント還元率は高ければ高いほど良いというのは勿論の事ですが、将来の資産形成にどう影響してくるかを把握するため、手数料とポイントによって、結局のところ実質的なリターンがどうなってくるのかを検証します。 純資産額 まずは純資産額です。設定日つまり発売された日以降の金額をグラフにしています。各商品、堅調に右肩上がりで純資産額を増やしていますが、中でもeMAXIS Slimは2019年11月に手数料の引き下げを実施していますので、そこから加速して、楽天VTIを逆転し、まさにウナギ登りです。SBIバンガードがこの中では最も新しい商品になりますが、こちらもかなり早いペースで純資産額を増やしています。eMAXIS SlimとSBIバンガードは純資産額で倍半分ほどの差がついてはいますが、もはやここまでのレベルになると、純資産額の違いによってパフォーマンスで何か違いが出てくるということは無いと思います。 投資対象 続いてそれぞれの商品の違いをザックリと捉えていきましょう。まずSBIバンガードはアメリカの大型株、約500銘柄を投資対象としています。500銘柄といっても、これでアメリカの時価総額の約80%をカバーしています。これは、eMAXIS Slimも同じです。なぜ投資対象が同じなのかと言いますと、SBIバンガード・eMAXIS Slimはともに、S&P500をベンチマークとしているからです。ベンチマークというのは、投資信託が市場並みの運用成績を収められるように、連動を目指す株価指数のことをいいます。S&P500が500銘柄を対象としていますので、SBIバンガードもeMAXIS Slimも500銘柄を投資対象としているというわけです。一方楽天VTIは、アメリカの大型株から小型株・約3,500銘柄を投資対象としておりまして、これでアメリカの時価総額のほぼ100%をカバーします。楽天VTIのベンチマークは「CRSP US Total Market Index」という株価指数で、これがアメリカの約3,500銘柄・時価総額にしてほぼ100をカバーしています。ですので、楽天VTIを購入すれば、アメリカの中でこの上ない程の分散投資をすることが可能です。 パフォーマンス そこで、米国のETF(上場投資信託)でもって過去15年の比較をしていきましょう。何をやっているかと言いますと、日本の投資信託はいずれも歴史が浅いため、それ自体では過去のパフォーマンスを測ることができない一方で、米国のETFは大変歴史が古いため、検証したい日本の投資信託と同じ株価指数をベンチマークとしている米国ETFの過去のパフォーマンスを見れば、日本の投資信託に代わって比較することができます。なので今回は、SBIバンガードとeMAXIS Slimの代わりに、SPY。楽天VTIの代わりにVTIのチャートを見てみましょう。このグラフは配当込みのパフォーマンスを示すもので、もし15年前に10万ドルを投資していたら、今いくらになっていたかを表すものです。そうしますと、S&P500に連動する「SPY」は、15年間で資産が313%増えていたことを意味しています。一方、楽天VTIとベンチマークを同じくするVTIの方では、15年間で資産が327%増えていたことを意味していますので、この15年間では若干VTIの方が高いパフォーマンスを見せていたことになります。とは言え、直近の半年でVTIの小型株が頑張った影響が多少出ていますが、それ以外、グラフは殆ど重なっていて、ほぼ同じ値動きをしていますので、両者にパフォーマンスの差は殆ど無いといってよいかと思います。 組入れ銘柄 なぜここまで同じようなパフォーマンスとなるのかを把握するため、商品ごとに中身を見てみましょう。各商品、組み入れ銘柄のTOP10をお見せしていますが、いずれもApple, Microsoft, Amazon, Facebook, AlphabetつまりGoogleなど、まさに今を時めくIT企業が上位を占めています。ここで分かることは、同じような銘柄に同じような比率で投資していますので、いずれの商品も自ずと同じような運用結果になるのは必然と言えます。 手数料 続いて手数料について見ていきましょう。投資信託の手数料は、これらの内容で構成されます。購入時に支払う「購入時手数料」、解約する際に支払う「信託財産留保額」、そして、保有額に応じて支払う「信託報酬」。この信託報酬が、コストの大部分を占めるものになります。4つめの「投資対象とするファンドの報酬」というのが何かといいますと、SBIバンガードや楽天VTIは「ファンドオブファンズ方式」という形態をとっていまして、アメリカのETFを通じて株式市場に投資をするものです。分かりやすく言いますと、色んな銘柄の詰め合わせパックをすでにアメリカの会社が用意してくれているので、そこに投資をしようというものです。SBIバンガードや楽天VTI自体にかかる信託報酬とは別に、このETFにおいても報酬が発生しますので、私たち投資家にコストとしてかかってくることになります。そして、最も分かりにくいのが「隠れコスト」と言われるものです。隠れコストは事前に分かるものではなくて、運用してみて初めて分かるコストになります。ということで、これら全てのコストを合計したものが「実質コスト」となります。 それでは各商品、手数料を比較していきましょう。SBIバンガードを例に挙げますと、購入時手数料:なし信託財産留保額:なし信託報酬:0.064%投資対象とするファンドの報酬:0.03%隠れコスト:0.019%合計の「実質コスト」が0.112%となります。eMAXIS Slimと楽天VTIについても、同じように目論見書や運用報告書から手数料の情報を拾っていきますと、eMAXIS Slimの実質コストは0.141%、楽天VTの実質コストは0.209%となります。会計期間がズレているため完全に正確な比較は難しいですが、SBIバンガードは激安、eMAXIS Slimもかなり安い、そして楽天VTIはこの3つの中では高く見えてしまいますが、この3つ以外の商品と比べると十分低コストに抑えられています。 投資信託のポイント還元 そして積立投資をする上で忘れてはならないのが、クレジットカード決済によるポイント還元です。実はポイント還元率は、どの証券口座を使うかが大きく関わってきます。eMAXIS Slimと楽天VTIは、楽天証券・SBI証券、どちらの証券口座でも購入することが可能です。しかしSBIバンガードは、実はSBI証券では購入できるものの、楽天証券では購入することができません。これがどう影響してくるかと言いますと、楽天証券であれば、楽天カードで決済する度に、購入額に対して1%のポイント還元を受けることができます。一方のSBI証券では、三井住友カードで決済をすればVポイントの還元は受けれるのですが、還元率は0.5%にとどまります。これであればポイント還元の点からすると、楽天ポイントの1%還元を受けられるよう、楽天証券で購入できるeMAXIS Slimか楽天VTIを買った方がお得だということになります。 ここまで見てきました各項目について、おさらいをしていきましょう。純資産額はeMAXIS Slimが特に大きくなっていますが、いずれの商品も1,000億円の大台を突破していて、申し分のないレベルになっていますので、ここまでくると純資産額の違いによって何かパフォーマンスで差が出てくることは無いと思います。投資対象はベンチマークとする株価指数によって変わってきまして、楽天VTIがアメリカの時価総額のほぼ100%をカバーしますので、最も広く分散投資をすることが可能です。過去15年のリターンは、米国ETFで比較したところ十数%の違いはありましたが、グラフは殆ど重なっていて、同じ動きをしていましたので、誤差範囲と見て宜しいかと思います。手数料については3つともかなり低コストに抑えれられていますが、SBIバンガードが特に激安、eMAXIS SlimもSBIバンガードほどではありませんが、かなり安くなっています。クレジットカード決済によるポイント還元は、SBIバンガードは楽天証券では購入できないため、還元されるのはVポイントの0.5%に限られる一方、eMAXIS Slimと楽天VTIは楽天証券で楽天カード決済をすれば1%のポイント還元が受けられますので、優位性があります。ここで疑問となるのが、手数料が安いのとポイント還元が大きいのとでは、どちらの方が効果が大きいのかという点かと思います。最後にこの点を検証していきましょう! 手数料とポイント還元 ここでは例えば、20年間かけて投資したのち、20年間かけて売却したケースを検証しましょう。投資額は積立NISAの制度に倣って年間40万円。米国株なので、リターンは年間7%つくものとします。表を見ていただきまして、いずれの商品を買うにせよ、投資額は20年間で800万円。これに年間7%のリターンがつきながら、それぞれ手数料が取られるとしますと、私の計算では、SBIバンガードの0.112%だと40年間累計で36万円。eMAXIS Slimは0.141%で累計46万円。楽天VTIは0.209%で累計67万円となります。リターンの金額を計算しますと、SBIバンガードが手数料が安い分、得られるリターンが最も大きくなります。ただし、ここにポイント還元が加わるとどうなるかと言いますと、SBIバンガードで受けられるポイント還元は0.5%、eMAXIS Slimと楽天VTIは1%です。獲得したポイントを投資信託の購入に充てていくとしますと、実質的な投資額はSBIバンガードでは800万円のところが796万円。eMAXIS Slimと楽天VTIは800万円のところが792万円となります。つまり、SBIバンガードでは796万円を原資に2,268万円が得られるわけですから、実質的なリターンは284.9%。eMAXIS Slimは792万円で2,261万円ですので、実質的なリターンは285.4%。楽天VTIは792万円で2,244万円ですので、実質的なリターンは283.3%。手数料とポイント還元の両方を計算に含めますと、もっともリターンが良くなるのはeMAXIS Slimだという結果となりました。 米国株式型の投資信託 TOP3 まとめ ということで、手数料とポイント還元の両方を加味しますと、一番お得なのはeMAXIS Slimだということになります。それでは各商品、それぞれ特徴をおさらいしていきますと、SBIバンガードはとにかく手数料が安いというのが特長ですが、ポイント還元率が少々ネックになります。eMAXIS Slimは手数料が安く、ポイント還元率がイイという点で最もバランスが良い商品だと言えます。楽天VTIは、この3つの中では手数料が高くなりますが、アメリカの時価総額のほぼ100%を投資対象としていますので、最も広範囲に分散投資をすることが可能です。ということで各商品、これといった大きな違いは無いものの、小さな違いが少しだけありますので、どれを取るかは私たち自身で判断しなければなりません。ただし「こういった特徴があるんだ」ということを知った上であれば、きっと後悔のない投資ができると思いますので、皆さんの参考にしていただければと思います。
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